こんにちは!いっちーママ(@itchi_mama)です。
今日は、私が経験した甲状腺の病気について記録に残そうと思います。
私は、2015年に甲状腺がんにかかり、甲状腺を全摘しています。
気がつけば4年が経ちました。もうすぐ5年です。
2度のアイソトープを経て、妊娠出産も経験し、今のところ転移もなく元気に暮らしています。
そんな私の経験も、もしかしたら誰かの役に立つのかな、と思ったので時系列にまとめてみたいと思います。
甲状腺癌発覚からの治療の記録
ここからは時系列に、当時を振り返りたいと思います。
とりあえず、簡単に。いずれ詳細はまた書き足していきます。
甲状腺癌発覚
2015年8月に甲状腺癌が発覚しました。
偶然と奇跡の連続で、専門医にかかることができて早期発見をすることができました。
無症状でしたし、専門医にかからなければ数年放置して、他臓器に転移していた可能性は否めません。
当初、偶然橋本病の症状が出て血液検査に引っかかり、エコーで甲状腺に複数のかたまりができていることがわかりました。
そこから専門医を紹介してもらい、結果的に甲状腺癌と診断されました。
甲状腺癌で甲状腺を全部摘出
2015年12月に手術を行いました。
2時間程度の手術だったそうです。
微小癌と呼ばれる、ほんの小さな癌だったはずなのですが、甲状腺を全て摘出後、細胞検査で乳頭癌・濾胞癌の2つを併発していたことがわかりました。
しかも、リンパにも転移していたので、右側の首のリンパを一部とる手術もあわせて行われました。
甲状腺癌は進行がとっても遅い割に、首元のリンパには飛びやすいのが特徴です。
種類にもよりますが、私は乳頭癌と濾胞癌2つを持っていたので、大きさが小さくてもリンパに転移していたと思われます。
親が立ち会ってくれていたので、摘出した癌は見せてもらったそうです。
一応写真も撮ったと母は言っていましたが、私は見る勇気がなくて未だに見ていません。
甲状腺を全摘したので、首もとには10センチくらいの傷跡が残りました。
4年経った今、ようやくほとんど目立たないくらいになりましたが、最初の1年くらいは気になって隠しがちでした。
実は甲状腺癌発覚時、私は婚約中で、挙式を2016年の夏に控えていました。
先生にもそれは伝え、看護婦さんにも伝え、できるだけ傷が目立たなくなる方法を色々と教えてもらいました。
2週間ほどの入院で、ようやく退院することができました。
1回目のアイソトープ入院
2016年4月に1回目のアイソトープで1週間入院しました。
術後4ヶ月程度経ってから行いました。
(もう少し早く行うはずが、インフルエンザにかかってしまい延期に・・・笑)
甲状腺を全摘してはいますが、取り切れていない一部の甲状腺組織を全て無くすため、そして転移が肺などに無いかを確認するための治療でした。
もし肺などに転移していれば、今回の治療で死滅させられるかもしれないので、必ず受けるようにと言われました。
さらに、甲状腺組織が0になれば、今後転移による再発をした際に、血液検査ですぐにわかるようになるそうです。
ただ、アイソトープは歩く原爆レベルで体から放射線を出すので、隔離入院が必要でした。
そして、1年は妊娠しないようにとも言われました。
結婚を考えていた矢先の病気だったので、これからの人生設計も考え直しになりました。
2回目アイソトープは通院で
2017年1月、2回目のアイソトープ投与を行いました。こちらは、前回よりも量が少なく、外来で受けられるものでした。
癌の摘出手術から1年ちょっとのタイミングでの2回目です。
実は2回行うとは聞いていなかったので、また妊娠出産が延期か・・・と凹みました。
でも、完治のためですから。しょうがありません。
アイソトープは、ヨード摂取を制限(ワカメなどの海産物などを食べないようにすること)する必要があります。
色々と不便もありつつ、検査の結果は転移なしで、放射線治療のようなものはこれで終わりとなりました。
この時には半年は妊娠しないように、と言われました。
治療を終えてようやく妊娠出産へ
それから1年ほどの期間をあけてから妊娠し、2018年9月に第一子となる娘を出産しました。
実は、妊娠発覚後すぐに甲状腺の病院に行かなかったばかりに、体の不調が出て大変でした。
甲状腺を全摘しているので、通称チラージンと呼ばれる薬を一生飲み続けます。
これは、本来甲状腺が出してくれるホルモンをかわりに摂取するものなのですが、妊娠すると必要とするホルモン量が変化するみたいです。
私の場合は必要量に足りなくなり、だるくて動けなくなる日々が続いてしまいました。
子どもの成長にも影響が出るのではと、焦りましたが、幸い特に異常もなく出産することができました。
妊娠したら、そして体調が悪ければ早めに病院に行ってください!
その後の通院、体調について
チラージンという薬をもらいに、3ヶ月に1度通院をしています。
妊娠時の数値の変化や、出産後の薬の量も不安定だったせいもあり、3ヶ月おきに通院して血液検査をしています。
他には、年に1度肺などのCTを撮影したり、時々エコーで首元をチェックする程度です。
実は、毎回結果が怖くてたまりません。
ほぼ再発はない、と思ってはいますが、どうしても病院に行くと気持ちがざわつきます。
20代での癌告知、そして30代でやっと癌から5年。
まだまだこの恐怖と戦いながら生きていくのか、と思うと時々気が滅入ります。
でも、それもほんのひと時のこと。
心が疲れているときだけの弱音です。
体調は、すこぶるいい感じですが、時々薬の量が合わないのか、だるくて動けなくなったりします。
手術後の白血球もちょっとだけ少ない数値のままですし、体調不良になりやすくなった感じはしています。
後遺症というほどのものはありませんが、寝転がって首が伸びた状態だと、唾を飲み込んだりするのがしづらかったりします。
美容院で髪を洗ってもらうときの体勢で唾が飲み込めない感じです。
普通にしていても時々飲み込みがしづらいな、という感覚はあります。本当に時々ですが。
あとは、術後数年、大きな声を出しづらくなりました。
出ないわけではないのですが、つっかえたような感じがしました。
今は仕事もやめたし、大声を出すこともないのであまり違和感は感じずに済んでいます。
それ以外は今のところ問題なく生活しています。