こんにちは!いっちーママです。
娘が2歳に近づいてから、ママが本を読む余裕も出てきました。
といっても、子育て関係の本ばかりですが(笑)
今日ご紹介するのは、『子育て経営学』です。
「気鋭のビジネスリーダーたちはわが子をどう育てているのか」
10人ものビジネスリーダーパパのインタビューが掲載されていて、すごく面白かったです!
星評価するなら★★★★☆
子どもの成長は未来へ繋がる。そんなビジネスリーダーらしい長期的な目線で子育てをしているパパたちに、刺激をもらいました。
ビジネス書っぽいので、パパも読みやすいかも。パパにもぜひ、読んでもらいたいです。
『子育て経営学』に出てくる10人とは
この本には、10人の40歳代以下のビジネスリーダーのインタビューが載っています。
読んだ印象では、イクメンというよりは、自然体で子育てに参加しているパパたち、という感じでした。
宮本恵理子さんという女性のライターさんがインタビューをしてまとめており、彼女はこう感じたそうです。
彼らは決して、自分の人生を犠牲にして子育てに関わっているわけではない。むしろ経営者や組織のリーダー、専門分野のプロフェッショナルであることと父親であることを両輪にして、エンジンを加速させているように見えたのだ。
『子育て経営学』より抜粋
確かに、子育てで得た気づきを、うまく自分の仕事にも活かして好循環となっている方々ばかりでした。
この本で紹介されているのは、まさにトップの人達。
- 入山 章栄さん(早稲田大学ビジネススクール准教授)
- 玉川 憲さん(ソラコム社長)
- 綱場 一成さん(ノバルティスファーマ社長)
- 豊田 啓介さん(建築デザイン事務所noiz代表)
- 乃村 一政さん(SOUSEI社長)
- 西村 琢さん(ソウ・エクスペリエンス社長)
- 重松 大輔さん(スペースマーケット社長)
- 中桐 啓貴さん(ガイア社長)
- 小沼 大地さん(NPO法人クロスフィールズ代表理事)
- 伊佐山 元さん(WiL共同創業者兼CEO)
日々とっても忙しい方々だとは思いますが、時間にメリハリをつけて家族との時間を大切にされています。
そして、お子さんが複数いらっしゃる方が多いので子育ても大変に違いありませんが、皆さんとても楽しんでいる様子が伺えました。
しかも、奥さんもバリキャリな夫婦が多数。
どう家事分担をして、どうやりくりしているのか、というところは参考になりました。
当然ですが、リーダーが子育てをしている組織は、子育てしやすい組織に自然となっていきます。
こういうパパさんたちが増えることで、日本も子育てしやすい社会になっていくんだろうな、思えました。
子どものデジタルデバイスへの関わらせ方は?
若き経営者たちなので、子どもにはスマホなどを小さいうちから渡しているのかと思いきや、意外と意見は分かれていました。
無制限にOKとしていたのは、10人中3人くらい。制限付きでOKとしていたのが6人、完全禁止が1人でした。
デジタルデバイス完全禁止の理由は?
完全禁止の家庭は、9歳と7歳のお子さん。まだ小学生のうちは触らせないということなのでしょうか。
インタビューで仰っていた理由としては、
受け身の情報からではなく、自分の頭で考える人間に育ってほしいから。
『子育て経営学』より
とのことでした。
確かに、You Tubeなどはひたすらお勧め動画が出てくるので、いつまでも受動的に見てしまいがちですよね。
デジタルデバイス無制限で使っていい理由は?
逆に、無制限でOKな家庭では、10歳と6歳のお子さんがいました。同じような家族構成でも、真反対の教育方針です。
ちなみに、理由は、
何でも、やりたいことは止めない。無制限にやってよし。ただし、妻は時間制限を設けようとしている。
『子育て経営学』より
とのことでした。
確かに、ダメばかり言う育児も良くないですし、好奇心も大切にしたい気持ちもわかります。
ただ、私もこの方の奥さんに同意見かな(笑)
デジタルデバイス使用法のルール化で真似したい
中には、面白いルール化を考えている方もいました。
例えば、こんなルールを作っています。
- 高校生になるまでは平日はNG
- 週末に1時間のみ
- ただし、漢字テストで80点以下は0分に。100点なら15分追加
漢字テストの点数によって時間が増えたり減ったりするのは面白いですね。
例えば漢字は真面目にコツコツと勉強する系なので、継続する力がつきそうです。英語の単語テストとかでも良さそうですね。
幼稚園は運動会を見れば教育方針がわかる?
もう一つ、面白いなと思ったのは、幼稚園の教育方針を見極める方法でした。
幼稚園の教育方針は運動会を見ればわかる
確かにその通りで、運動会がどんな価値観で教育を行っているかを見るには絶好のチャンスです。
例えば、入場はきっちりと整列し、一糸乱れぬ組体操を披露する幼稚園と、列が乱れていたり、出し物は練習をみっちりしなくてもできそうなゆるい感じのものだけの幼稚園。
どちらを選ぶかは、価値観の違いが出そうです。
運動会は見学が出来る幼稚園も多いので、見に行って違いを見つけるのも面白そうですね。
共通点は「これからの世界を生き抜くには」
どのビジネスリーダーパパたちも、同じようなことを言っています。
それは、
これからの世界を生き抜いていくのに必要な力をつけさせてあげたい
ということでした。
まさに今、世界を切り開いているビジネス界のトップの方たちだからこそ、我々が思う以上に肌でそのことを感じているに違いありません。
また、現在の日本の公の教育制度に少し疑問も持っている様子も見受けられました。それは、グローバルな視点を持っている経営者ならではの意見だな、と感じました。
日本教育の良いところは取り入れつつ、足りない部分は自分たちで補いつつ。『子育て経営学』はそんな家庭での試行錯誤が色々と覗ける、面白い書籍でした。