こんにちは!いっちーママです。
今回は、体温計の正しい測り方についてです。
実は、お恥ずかしいことに・・・夫婦揃って、30年近く体温計の使い方を間違えていました。
新型コロナウイルスの蔓延を期に、体温計を使う頻度も増え、ようやく気が付きました。
実は皆さんも、間違った測り方をしているかも?!
そこで、備忘録も兼ねて、正しい体温計の測り方を皆様に情報共有させていただきます!
体温計の測り方のミスに気がついたきっかけ
まず、そもそもなぜ体温計の測り方が違う、と気がつけたかという話をさせてください。
それは、夫が37.0度を超える熱を数日出し続けたのがことの発端でした。
新型コロナウイルスの可能性も視野に入れ、隔離しながら様子見をしていたのですが、結局37.5度を超えることもなく1週間以上微熱が続きました。
しかも、微熱以外に何の症状も無いという・・・。
(熱を測った日は、だるさなどがあったらしいです。)
そして、色々と考えた結果、思いついたのはこの2つでした。
- 体温計が壊れているのではないか
- そもそも平熱が37度くらいなのではないか
1つ目の、体温計が壊れている疑惑は、私が熱を測ることですぐに解消しました。
私が測ると、36.6度だったので、壊れてはいなさそうです。
(ただ、低体温だと思っていた私にしては、高めな数値だなとは思いました。)
さらに、おでこで測る体温計でも測ったところ、夫は同じく37.0度くらいの熱で、私は36.5度程度でした。
そして、2つ目の、平熱が実は高めだったのではないか、という疑惑については、検証する術がありませんでした。
男性は基礎体温もつけないですし、この体温計は娘が生まれてから買った新しい体温計だったからです。
新しい体温計は、体調不良の時にしか使ったことがないので、いわゆる平熱を測ったことがなく・・・。
しょうがないので、とりあえず色々と体温計について調べてみました。
すると、体温計にも色々な種類があること、そして我々の体温計の使い方が違っていたことに気が付いたのです・・・。
体温計には測定場所と測定方法で違いがある
体温計とひとことで言っても、実は色々な種類が発売されています。
最近は非接触のタイプが流行っているので、おでこで測るものが多く出回っていますよね。
家の中に、複数体温計があるよ、という方も多いのではないでしょうか。
我が家にも、3種類、計4個の体温計があります。
- 予測&実測式の脇で測るタイプ
- おでこで測るタイプ
- 婦人用体温計(女性の基礎体温用)
それぞれ、大人用、子ども用、妊活用で使い分けをしています。
これらの違いを、漠然としか理解していなかった私・・・。
この機会にしっかりと調べてみました!
測定場所の違い
まず、測る場所で種類が異なります。
- 脇
- 口
- おでこ
- 耳
最近はおでこなどの非接触タイプが増えましたが、昔は脇で測るタイプが主流でした。
ただ、どれも同じ体温になるというわけではありません。
よく言われるのは、口(舌の下)の体温の方が、脇の下よりも少し高いと言われています。
なので、普段から同じ箇所で測るようにしておかないと、体温にばらつきが出てしまうので、要注意です。
実際、おでこで測るタイプは測るたびに体温が微妙に違うことも多かったです・・・。
普段から体温計の正しい測り方を意識して計測しないと、平熱は特にわかりにくいですね。
ここからは、種類別にどんな体温計があるのかを具体的にご紹介していきたいと思います。
電子体温計
脇や口(舌の下で測る)で測定する電子体温計は、よく店頭でみかけるスタンダードタイプです。
脇でしか測れないと思っていたら、実は口の中でも測れるタイプであることが多いです。
婦人体温計
婦人体温計は同じく電子体温計です。基礎体温を計るために使われ、口の中で測ります。
妊活中の方が使うイメージがあるかもしれませんが、女性の体調管理のために毎日測っている方も多いと聞きます。
脇では測らず、小数点第2位まで測れるのが、普通の電子体温計との大きな違いです。
最近は生理日や排卵日を教えてくれるタイプや、携帯アプリに自動で記録してくれるタイプなども販売されていて便利です。
非接触式体温計
また、最近流行りのおでこで測れるタイプは、非接触式体温計です。
遠赤外線センサーで測れるので、おでこやこめかみで測定が可能です。
我が家では、娘が生まれてから購入しました。
測定に時間がかからないので、動き回る赤ちゃんにも使いやすかったです。
ただ、位置によってかなり温度差が出るので、いつも同じ位置で測るように意識した方が良いです。
耳式体温計
また、病院などで見かける耳で測れるタイプは、耳式体温計です。
これも、非接触式体温計と同じく、遠赤外線センサーで測るので、あっという間に計測できます。
私も出産後に赤ちゃん用に買おうかな、と悩んだのですが、耳に何かが触れるのを嫌がるだろうなぁ、と思いおでこ式を買いました。
ただ、今思えば、耳に入れて測ればいつも同じ位置で測れるので、実は正確に測れるのでは?と思っています。
測定方式の違い
さらに、電子体温計には2つの種類があります。
- 予測式
- 実測式
名前の通り、予測式は検温開始後の変化から、約10分後の体温を予測して表示します。
そのため、短いものであれば20秒程度で検温が完了します。
実測式は、体温計に伝わる熱をそのまま表示します。
つまり、正しく測るためには、脇だと10分間、口だと5分以上そのままにしておく必要があります。
長い間かけて検温するので、これ以上、上がりも下がりもしないよ、という体温を測ることができます。
なので、厳密な検温をしたい場合は、実測検温が推奨されています。
また、予測式の体温計の多くが、そのまま計測を続ければ実測式としての数値も出してくれるものが多いです。
ちなみに、夫が独身時代から使っているものは、実測式でした。
そして、新しく購入した電子体温計は、予測式と実測式両方の使い方ができるタイプでした。
夫が持っていた実測式にあった落とし穴
実測式で測っていたのであれば、新しい体温計でも10分間待ったら、同じ体温が出たのでは?と思いますよね。
ただ、よく観察してみたら、実測式なのに10分待たずしてピピッと音が鳴っていたんです。
説明書をしっかりと読んでみたら、
温度上昇がほとんどなくなるとブザー音が鳴り、「℃」の点滅が止まります。
とあったんです。
つまり、目安としてのお知らせブザーの時点で、夫は熱の計測を終わらせていた、ということになります。
確かに、熱があるかないかを測るなら、この目安でOKですが、平熱を測るという意味ではこの多少の誤差が勘違いにつながってしまったのではないか・・・と思っています。
体温計の正しい測り方
では、正しい体温計の測り方とはどういったものか、詳しく説明していきます。
我が家では、テルモの体温計を使っていたので、テルモの公式WEBサイトで正しい検温方法を確認しました。
脇での検温方法
一番良く使う、脇に挟んで検温する方法です。
- 脇のくぼみの真ん中に、体温計の先端を下から上に向けて押し上げるように挟む
(上半身に対して、30度くらいの角度) - 脇をしっかりと閉じ、肘を脇腹に密着させ、もう片方の手で腕を軽く押さえる。
(手のひらを上に向けると肘がしまりやすい) - 実測式なら10分以上、予測式なら電子音が鳴るまで、じっとしている。
我々夫婦は、①の時点で大きく間違えていました。
私はよく、服の襟元から脇に入れることが多かったです。
つまり、どちらかというと上から下、もしくは横に挟んでいました。
ただ、正しい測り方は、脇のくぼみの真ん中に向けて、下から上に挟まなくてはいけなかったんです!
口での検温方法
婦人体温計でも使う、口の中で検温する方法についても、正しい測り方を確認しておきましょう。
- 舌の裏の真ん中にあるスジの脇(左右どちらでもOK)に体温計の先端をあてて、口をしっかりと閉じる。
- 測温部が動かないように、体温計を指で支えておく。(測定中に口は開けない)
- 実測式で5分以上、予測式なら電子音が鳴るまで、じっとしている。
慣れるまで少しやりにくいな、と私は思いましたが、慣れると毎回同じ位置で計測できるようになります。
おでこや耳での正しい測り方
最後に、赤外線体温計の正しい測り方を確認しておきましょう。
おでこも耳も、同じ注意点があります。それは、
- 髪の毛などが間に入らないようにする
- エアコンの下や、帰宅後すぐの計測は避ける
というものです。
赤外線体温計は、おでこや耳から放出される赤外線量を計測して測る方法なので、周りの外気温などに影響されやすいです。
もし出先などから戻ったり、部屋の温度が違う場所に移動したばかりの場合は、15分程度時間をおいてから測定することが大事です。
また、屋外で使用すると、太陽からの赤外線も一緒にとらえてしまうので、必ず屋内で使うようにしましょう。
また、耳で測るときのポイントは、
- 耳を少し斜め後ろに引いて、耳の穴をまっすぐにする。
- 奥の温度が測れるように、そっと耳の穴に入れる。
といったことに気をつけると、正しい体温が測定できます。
おでこで測る場合は、体温計によっておでこから離す位置が違うことが多いです。
1cm程度のものから、2〜3cm程度のものを良く見かけます。
我が家が持っているタイプは、こめかみから2〜3cm離して計測してください、と書かれていました。
計測する位置が、額なのか、こめかみなのかなども、きちんと確認したほうが良いですね。
また、汗をかいていると正しく検温できないことがあるので、汗は拭き取ってから計測する必要があります。
さいごに
30年以上生きてきて、初めてちゃんとした体温計の計測方法を知ることができました。
熱があるときは、38度以上あれば「熱だ!」と思い、小数点以下の数値が多少前後していても気にしないですよね。
ただ、平熱となるとその微妙な差異が大きな違いになります。
特に、今回のように37度くらいが平熱の人の場合は、微熱なのでは?と心配になってしまいます。
普段から、正しい測り方、正しい位置で測るようにしておけば、平熱を理解できて安心ですね。